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COVID-19 新型コロナウイルス <新型コロナウイルスとBCG 4/5>

投稿日:2020年4月3日 更新日:

〇BCG との相関から一歩進んでワクチンの開発へ

https://www.mpg.de/14610776/immune-boost-corona-virus?fbclid=IwAR2BFenrjrlKAmwvWaOIL3-3wm77SlgKDQ_by3ARSwlZkRjO3d90YZuTjzA

〇BCG問題を提起して世界的な反響を呼んだブログの翻訳(4/5 追加)

結論を出しているものではないが、十分検討に値する相関がみられる。
今後議論が進むことを期待する。

http://agora-web.jp/archives/2045229.html

〇BCGの接種が抵抗を高める可能性について

第2報;なぜCOVID-19はこれほど恐れられているか?
?過度に恐れる必要はないが、決して敵を甘くみてはいけない!?
大阪大学の平野俊夫先生
https://www.facebook.com/toshio.hirano.79/posts/2817509081662367

 

*記事中で取り上げられている
経営コンサルタントを営んでおられるブリスベン在住の日本人男性のブログサイト

https://www.jsatonotes.com/2020/03/if-i-were-north-americaneuropeanaustral.html?fbclid=IwAR3PxDkWWvcstUXkWE1VgFT_-49HlD6QSuW8iNCkqUcdogu0qv4zI20RT4Q

BCGワクチンがCOVID-19に対する抵抗力を高める手段としてにわかに脚光をあびることになってきた。もしもこれが事実であれば、当然集団免疫閾値も修正する必要性がある。すなわち獲得免疫だけで計算すると集団免疫閾値は60%であっても、BCGワクチンにより訓練免疫が付与されていれば、免疫の基盤が、かさ上げされるので、集団免疫閾値はBCGワクチンの効果に依存してかなり下がることになる。その結果、発症数や重症率の減少し致死率が減ることになる。

集団免疫閾値はあくまでも獲得免疫における免疫記憶(例えばワクチンや、自然感染によりその感染症に対して免疫を獲得し、次回同じ感染症に対しては発症しないか軽症で済む)に基づいた話であり、自然免疫にも同じく記憶といえるような、感染症に対する抵抗力を獲得することができるという現象が存在する(特定の感染症に特異的というよりは幅広く抵抗力を示す)。これをTrained Immunity(訓練免疫)と呼ぶ(Kleinnijenhuis et al, PNAS, 109, 17537, 2012)。

最近、世界中の様々なサイトで話題になっている「JSatoNote」がある。
https://www.jsatonotes.com/…/if-i-were-north-americaneurope…
経営コンサルタントを営んでおられるブリスベン在住の日本人男性のブログサイトである。結論は結核を予防するためのBCGワクチン接種とCOVID-19感染症の分布に関係があるのではないかという現実のデーターに基づいた優れた考察である。
1) 現在のCOVID-19流行地とBCGワクチン接種地域に大雑把な相関がある。すなわちBCG接種地域では感染者の数や死亡者の数が低い。際立つのはBCG接種国であるロシア、東ヨーロッパ、アジア(武漢をのぞく)で感染者の数が少ない

2) 若者や幼児は感染者や重症者が少ないと報告されているが、これは主としてBCG接種国の中国のデーターであり、ヨーロッパやアメリカでは若者にも感染者が多く出ている。

3) さらに詳しく見ると、イタリア対クロアチア、スペイン対ポルトガル、イギリス対アイルランド、スエーデン対ノールウエー、旧西ドイツ対旧東ドイツ(これらはすべて近接している国々や地域である)の感染者の比較である。前者はBCG非接種、後者は接種。接種国や地域では感染者数や死亡者数が少ない。例えば、スペインは72,248人が感染して5,690人が死亡、ポルトガルは4,268人が感染して76人が死亡。

4) 筆者が住んでいるブリスベンと東京の比較。前者は人口密度が東京よりはるかに低い。さらに政府は東京より10倍くらい強い行動制限を課している。しかしながら、ブリスベン(BCGワクチン非接種)では急速に感染が広がっている。

5) さらに、BCGワクチンに使用されている牛結核菌の種類によって、COVID-19に対する抵抗性は異なるらしい。BCGワクチンは大きく分けると、日本やロシアで使用されている一番古い結核菌株と、その後に分離されたヨーロッパを中心に使用されているものに分類できる。ロシア/日本型はヨーロッパ型に比べて強い抵抗性を与えているようだ。
西ドイツはヨーロッパ型、東ドイツはロシア型を使用している。死亡率は西ドイツ(1988年までは使用していた)では人口100万人あたり0.35だが、東ドイツは0.11である。際立っているのは隣接するイラクとイランである。イラクは日本型、イランは独自のものを使用している。イラン(35,408人が感染して2,517人が死亡、イラクは458人が感染し40人が死亡)。ちなみに、中国は独自型、韓国はヨーロッパ型や時には日本型、台湾と日本は日本型を使用している。

6) 日本国内での感染者1349人のうち、日本人は934人で415人は日本在住の外国人である。外国人の感染者の数が圧倒的に多い。

以上の解析は、BCGワクチンが新型コロナウイルスに対する抵抗性を付与しているのではないかということを示唆している。

〇新型コロナウイルスとBCG
大隅典子氏 東北大学大学院 副学長

大隅典子の仙台通信
https://nosumi.exblog.jp/

【さらに追記しました】新型コロナウイルスとBCG
https://nosumi.exblog.jp/28020527/

〇3月26日 BCGはなぜウイルス感染予防効果があるのか(2018年1月号 Cell Host & Microbe 掲載論文)
NPO法人オールアバウトジャパン

〇新型コロナ肺炎の死亡率(対数表示)とBCGワクチン接種政策の関連
ビジュアル化

/OECD加盟国医師の森田洋之氏作成
https://www.mnhrl.com/mortality(covid19)-bcgvaccinationpolicies-2020-4-1/

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