先日の記事から継続の調査
一部競合するインフォマートと比較してみた。
まず指標チェック
〇2492 インフォマート
時価総額 183,936
売上高 8,540
営業利益 2,469
営業利益率 28.9%
配当性向 82%
〇3835 e-base
時価総額 49,287
売上高 4,043
営業利益 1,099
営業利益率 27.2%
配当性向 55%
比較すると
時価総額 3.7倍
売上高 2.1倍
営業利益 2.2倍
ずいぶん差がついてますね
e-baseの評価は先日の記事に任せて、
インフォマートを見ておこう
これまで業績をけん引してきた受発注システムが成長鈍化(とはいえ、8%程度は成長しているのだから十分かもしれない。
(貪欲な株式市場は満足しないだろうが)
で、次に成長を期待する 請求書システム サーバー増強、販促強化など
コスト負担が大きく、赤字継続
四半期比較だと、売上総利益率、毎四半期低下してるんだよね。
値下げして普及優先か?
もう一つ気になるのはキャッシュフロー
営業CF、フリーキャッシュフローが前期比マイナスであること
十分高いFCFを出しているので、文句はないのだが。
増益なのに、営業CFが前期比マイナス
理由はCF計算書を見ればわかる
減価償却費の減少は良しとして
売上債権が2期連続増加していることがわかる
会計に詳しい方は
・売上が伸びているのだから当然だろう
と突っ込むかもしれない。
もちろんそうだ。
売り上げの伸びと同程度であれば売上債権が大きくなることある。
しかし、絶対水準として
2か月以上の売上債権回転期間は長いのではないか!
例えば過去にさかのぼると
2015年
売上高 5,632
売上債権 1,441
1,441÷5,632=3.1カ月
2016年以降
2.9 2.5 2.4 2.3
・・・・・改善してるじゃないか!
”回転期間長いぞ!”
って、いちゃもんつけようと思ったら、年々改善しているww
良いことです!
頑張ってます!
ということで、営業CFの減少は、ほぼ税金支払いの影響でした
と、いかにも知ったふりをして、偉そうに分析しようとしたけど
重要度は大きくなかったという結論でした。www
同社を見ていて気になったのは
請求書システムだよね
赤字が続いていて
4期連続 減損損失を計上してるんだよね
減損損失の金額(単位:百万円)
2016期 158
2017期 1,181
2018期 119
2019期 210
黒字化までまだ時間かかりそう
だとすれば、減損損失の計上は継続しそう
<結論>
投資判断:弱気(売りに近い?)
理由
・主力事業は高収益だが成長鈍化
・請求書システムの赤字続く
・配当性向高く配当成長が期待できない(配当割引モデルの考え方)
・成長を前提とした高いバリュエーションが正当化できない
*注意:偉そうにいろいろ書いたけど、ごくごく表面的な数字で語っているだけで、同社の競争力の源泉には全く触れていない。
つまり、この記事は何か言っているようで、何も言っていないwww
次回、もう少し語ろう・・・・と思ったが、
買いではない企業の調査に時間をかけても仕方がないので
同社についてのレポートは今回で終了